県総体 6回戦 vs塚本前川 ポイント解説

ゲームカウント1-4 負けはしたものの

結果1-4で負けてしまいましたが、過去のどの対戦結果よりも内容はよかったね。
最後までできることを出し切っていたと思います。
1つずつ良いところ、改善したほうがいいところを解説していきます。

vs塚本前川 1ゲーム目

1点目0-1:前川スマッシュ
2点目0-2:中本のボールがバックアウト
3点目1-2:前川のベースラインからのツイストがネット
4点目1-3:前川バックボレー ※あやかの打ったバック側の球を
5点目2-4:中本ダブルフォルト

前川のスマッシュ体勢になったとき、フォローできなくてもいいけど、どのコースに打たれるのかをイメージできていたかな?

自分が立っている場所には打ってこないから、それ以外のコースにまずは身体を寄せないといけない

それができていないように感じる。

前川がスマッシュをうちに来る場面だけど、前衛の考え方としての正解は①→②→③

①は相手がどのコースに打とうとしているかを読む。ここで自分以外のコースで考える
自分のところに打ってくる選手は2流以下の選手。1流の選手は自分以外で打ってくる
この場合、左側の空いているスペースに打ってくることが予想される
この予想が一番初めに思い描かないといけない

次は②なんだけど、②は①のコースにより近づくための体の寄せになる
あやかのプレーはいつもこの②の体が動いていない。そのまま手だけ出している
だからいつまで経っても、フォローができない
逆に①が予想できない人はもちろん②もできない。どこに打たれるか予想できないから当然体も寄せられない

③はラケットを出すんだけど、打たれるコースにラケットを出す
距離が近いならラケットは横面だし、後ろに下がってフォローならラケット下面ですくい上げる感じ
これは自分がどこでフォローするかによって変わる

もう1つ

これめちゃめちゃいい狙いだったね。
だけど、ボールのコースと高さが悪かった。あやかの打った球は遅くて高いコースだった
これ正解は、低いショートクロスだと決まっていたね。
アレイコートに打ち返せばほとんど厳しいコースだから、これからもガンガンチャレンジしていこう

vs塚本前川 2ゲーム目

1点目1-0:塚本のストレートをあやかがストップボレー
2点目2-0:あやかの逆クロへのショートレシーブ
3点目3-0:あやかのぽとんボレーを前川ネットミス
4点目3-1:前川のネットイン
5点目3-2:中本前に出されてバックアウト
6点目3-3:あやか渾身のストレートレシーブをネット
7点目4-3:塚本ストレートの抜きをネット
8点目5-3:前川バックボレーを決めるも、次のローボレーをミス ※誰しも連続で来るとミスりやすい

塚本前川サーブで0-3あやかリードからのデュースのゲーム。結果勝ち切れてよかったけど。。。

相手バックのストレートをストップ気味で打った相手に返球している。100点

あの前川も取れない、追いつけないショートクロス。100点
仮に追いついても上がった球をスマッシュで前川側に打てるように練習しておこう

これ塚本の引っ張るクロスのボールに対して①に弾けたら100点満点だった。結果オーライ
体重が乗り切っていなかった。途中で止まって手だけで当ててしまっている。
速いボールにはラケット振らずにグリップ握るだけで、ボールの勢いを使って返せる
あとはしっかりと軸足に体重がのって、面そのままでグリップだけ握ればきれいにはじける
読みは合ってるし、全部思い通りに操作できてるから、あとはテクニック面だけやね

基本的にストレートはベースラインまでの距離が短いから強打はむずかしい
高校生ならば、できて当たり前だけど、それでも距離が短いこと前提で強打しないといけない
相手が相手だから1本の強打で点が取れることは珍しいから、常に2本、3本セットで点を取るイメージで
動かないとだめだね。

あやかのこの1本は1本で決め切ろうとしているレシーブ。しかもストレートの距離短い方で。
できれば、ストレートはあくまで深めのバックコース重視で打って、そのあと後衛側に上がってくる
繋ぎのロブを塚本サイドのアレイコートに打って1点取るイメージを持っているとよかった

vs塚本前川 3ゲーム目

1点目1-0:塚本のアタック止め
2点目1-1:前川サイド抜き
3点目1-2:中本前出しからの塚本のセンター抜き
4点目1-3:前川逆クロ
5点目2-3:塚本セカンドレシーブバックアウト
6点目2-4:中本のカットサーブを前川のレシーブを読んでクロスに飛び出すもののチップアウト

このアタック止めは100点。落とす場所もイメージ持って止めに行ってる

これも同じように前川のレシーブのアタックを止めに行って、抜かれている
先程の塚本との違いは、さっきは打たれる前に体が動いてのに対して、今回は打たれたあとにポジションに入ろうとしている。
これは前川があえてタイミングをずらしてライジング気味で打っているので、あやかのポジショニングが追いついていない。

あやかは同じようなタイミングで動いていることを前川は知っているから、あえてライジング気味に打つことで、サイドに球を抜きに来ているテクニックだね。上にいる選手はこういった風に相手前衛のタイミングをズラすテクニックがある。裏を返せば、あやかが目障りだということ。

対策としては、カットサーブが落ちた場所に対して、体を寄せて動いているかということ。センター気味に立っていても、サービスエリアに球が着地しているのか、コーナー気味にボールが着地しているのかによって、ポジションをずらす必要があるということ。半歩でもポジションをズラして、相手が打てる範囲の5:5の位置に体を寄せてから動き出すといいね。

これはラリー中も同じだけど、最初のポジションからそのあと、ボールの着地点に応じて体を寄せないといけない。寄せというのは微調整的な意味合いになる。

特にレシーブのように、ネットとボールが近いときには体の寄せがないと前衛が追いつかないから、この動きが必要になる。逆にネットとボールの距離が離れている場合、ベースライン付近とかだと、この寄せがなくてもある程度脚力で追いつくから、あえて寄せずにスペースを空けてみせることができる。ネットとボールの距離が近い場合には注意が必要だね。

あとカウントだね。1-3とリードされつつもじりじりと追いついて、2-3まできてあと1点。ここでやってはいけない思考としては、簡単に点をあげないこと。すなわち、こっちは守りが7で攻めが3の思考だということ。一見、前川のレシーブを読み切ってクロスにポーチに出て、読みが当たっておしい!場面に見えるけど、お父さん的にはこのカウントはじっくりラリーに持ち込んで、相手のミスを誘う、もしくはポーチを絞ってポイント決める場面だと思ってる。

例えば、この展開が3ゲーム続いて、ゲームを取れる展開でも、せっかく追いついても、あっさり最後のポイントを取られていては、これまでの粘りや苦労が水の泡になりかねない。常勝するためには、常に勝たないといけない戦略としては、こういった展開を少しでも自分のゲームにできるかがカギになってくる。だから、2-3であと一歩で追いつく場面は攻める場面ではなく、あくまでも粘って追いつくための戦い方をしなければならない。

vs塚本前川 4ゲーム目

1点目1-0:中本のシュートボール
2点目2-0:塚本ダブルフォルト
3点目2-1:中本のバック アウト
4点目2-2:前川バックボレー&あやかのボレーミス
5点目2-3:あやかのバックボレーからのカウンター
6点目3-3:あやかのレシーブを前川ネット
7点目4-3:あやかのストレートのボレー炸裂
8点目4-4:前川の強烈なアタックをあやかボレーミス
9点目4-5:中本塚本ラリーで塚本サイド抜き ※的が絞れず
10点目5-5:塚本の低くなったロブをあやかスマッシュ
11点目6-5:中本のセンターへのシュートボールを前川がバックアウト
12点目6-6:中本が前に上げられ、塚本のアタックボールを中本がネット
13点目7-6:中本が塚本のバックへ強烈なシュートボールを塚本がサイドアウト
14点目7-7:塚本セカンドサーブをあやかがツイストミスでアウト
15点目7-8:塚本の得意な正クロスツイストをあやかが読み切ってボレー落とすも、判定はネット
16点目7-9:中本前後にふられて、空いたコースに塚本に決められる

空いてる場所がかなりあるのに、前川の立ってる場所へそのまま返すのはいかがなものかな。せめて①か②でしょ

これもラケット振ってるわけではないけど、ちょっと振ってる感があるね。あと体が、特に上半身が硬直してしまっているからだね。上半身の力を抜いてリラックスする癖を意識的に付けないといけないね。これ前衛あるある。理屈としては、速いボールはエネルギーがあるから面だけ作って当てるだけで前に飛びます。だから、ラケット振らなくていい。面だけ作ってグリップをタイミングよく握るだけでいい。あとは身体の前の動きでボールは飛びます。

これもお父さんが教えた通り、バックボレーをしている。コートの中にボールが返っている。あやかが正しい。あと1つ点線に返せたら100点だった。点線はすなわち相手のいないスペース。少しでも相手を動かすスペースだね。これは前川のド正面にボールが返ってしまった。あとちょっとやね

これは100点やったね。体から少しずれていたけどよくさばけていたし、ボレーを落とす位置も完璧やった!

この4ゲーム目はどれがいいとか、どれが悪いとかはなくて、ホントに惜しい!ゲームだった。特に15点目の「判定ネット」は結果こそ相手ポイントだったけど、よく塚本の癖を観察して、球を絞ってクロスにポーチに出れたと思う。最高のパフォーマンスだったよ。

あのポイントが決まっていたら、もしかしてこのゲームを取れていたかもしれないし、その後の展開も変わっていたかもしれないね。

全国1位のペアにここまで戦えたんだから、これがあやかの自信に繋がって、これからのテニス人生が良くなる、楽しくなると思うよ。

中国大会、インターハイまでに、もう少し、ツイスト系の精度と成功率を高めれば、かなり戦える選手になれると信じてます!

vs塚本前川 5ゲーム目

1点目0-1:中本ダブルフォルト
2点目0-2:塚本のバックをあやかクロスに飛び出すも、ストレートに抜かれる
3点目0-3:あやかバックボレーミス
4点目0-4:あやかダブルフォルト

これみて思ったけど、上半身がガチガチで力入りすぎてる。力が入れば入るほどボールへの反応速度は落ちるからね。覚えておいて!だから、練習中にアタック系の球を受ける時に上半身の力を抜いてさばく練習をした方がいい。なみきちゃんは意外と力抜けているからきれいに返せている印象があるけどな。頑張れ!

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